空気をお金に変える法 no5

[Mechanism that creates cash ]

(キャッシュを生む“からくり”)

 

 

一般に、マーケットにおいて稼ぐ方法は安く買って高く売るか、高く売って安く買い戻す、あるいはそれらの両方を同時にやってサヤを稼ぐ以外にないと考えられがちです。そして、マーケットの参加者の実に90%以上がそれらのいずれかの方法によって稼ぐことを目的にしているといわれているようです。

 

しかし、それらのいずれの方法に頼らなくともマーケットに参加して稼ぐ方法があります。単に、マーケットに参加してポジションを取るだけでキャッシュを稼ぐ方法がある。上記のようなマーケットの参加者の多くは見向きもしないほど単純なものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、債券マーケットに参加して、債券を現物で購入し債券を保有すれば、その債券が生み出すクーポン収入(利息収入)を手に入れることができます。また、配当を出している銘柄の株式を購入し保有することでその株式は配当という名の新たなキャッシュを生みます。

 

オプションはどうでしょうか。

もちろん、オプションも新たにキャッシュを生みます。オプションの売り手はオプションの売りポジションを保有することでキャッシュを確保することができます。しかし、興味深いことにそのオプションの売り手のほとんどがオプションを売ることで得たキャッシュそのものより、オプションを売った値段のその後の変動に翻弄されるようです。オプションのポジションをまるで先物のポジションであるかのように扱っているのです。

 

オプションとは何かという話については後ほどします。ここではオプションはキャッシュフローを生む非常に優れた仕組みを持っていることを覚えておいてほしいと思います。

  
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