空気をお金に変える法 no1

Webマガタイトルの副題「空気をおカネに変える法」は妙に聞こえるかもしれません。

それは何かの喩えではありません。言葉通りの意味です。話が先に進むにつれて次第にそれがお分かりになるでしょう。そして、その時に、このメルマガの価値に気づいていただけると思います。さらに、皆さんも“空気をおカネに変える”技能を身に付けたいという衝動に駆られることでしょう。

 

「空気をおカネに変える法」の背景をまず簡単にお話ししましょう。

Louise Armstrong(ルイズ・アームストロング) 著”How to Turn Lemons into Money” (『レモンをお金にかえる法』)という子供向けに書かれた経済学の絵本があります。1977年にアメリカで出版されたその絵本は経済学の専門家の間でも評判だったそうです。

 

 

私が子供向けにマネー(お金)についてのストーリーを描いた絵本を出すならタイトルは“How to Turn Thin Air into Money”(『空気をお金に変える法』)にするだろうと思います。ただし、このメルマガの内容はマネー論というより数学や物理学を生かしてマネーという価値を生産する魔法のような話です。

 

このメルマガの目的は数学や物理学の概念を利用して数の構造から新しい価値(マネー)を作る方法を生活や事業に生かすことにあります。

 

実際に、「空気からおカネを作る。」という技術的な内容に入る前に、背景をお話しする必要があります。その技術的な内容ゆえに本メルマガの価値にいずれ気づかれるでしょう。それにすぐに飛びつく前に背景を知る必要があります。

 

順を追ってお話ししていきたいと思います。

 

このメルマガのメインテーマであり、目的でもある”How To Turn Thin Air Into Money”(「空気をおカネに変える法」)について知るには「“マネー”とは何か。」について知る必要があります。“マネー”は本質的な意味において、私たちの財布の中にある紙幣や硬貨を意味しません。それらは有形のシンボルに過ぎません。

 

そこでは、まず銀行の歴史の話に触れます。

 

現在のような形態の銀行が誕生したのは、17世紀ごろのヨーロッパにおいてだったと言われています。当時のヨーロッパでは貿易の拡大によって商業取引が盛んになり金が決済に使われそれを大量に保有する商人が多く出てきました。大量の金を保有するのは危険なのである特定の人たちに預けることになったのです。今日でいう「預金」に相当するものです。そして、その“特定の人たち”とは「ゴールドスミス」と呼ばれる金細工商でした。彼らは金庫を所有していたのです。

 

 

そして、「ゴールドスミス」は自分たちに金を預ける顧客に「預かり証」を発行しました。

ゴールドスミスたちはある面白い事実に気づきました。それは、金を預けて預かり証を受け取る人は多くいるものの、預かり証を持参して金を引き出す人がほとんどいないという事実でした。かれらはその事実を利用することにしたのです。つまり、架空の預かり証を発行して人に貸し付けて利息を稼ぐことを始めたのです。

 

 

今日の銀行業務は多岐にわりそして複雑化しています。しかし、銀行業務の本質は銀行業の形態ができたときから変わっていません。

 

仕組み的には全く同じことだと言えます。

銀行は一般の人たちや企業からキャッシュを預かり、預かったキャッシュの量以上に貸し出しを行っています。米国では中小規模の銀行で預金の20倍もの貸し出しが許されています。また、大手銀行では40倍とも言われています。

 

銀行はまさに空気(実際には預かっているおカネ)からおカネを生み出しているのです。

 

今日における銀行を通じて送金やクレジットカードやデビットカードあるいは電子マネーの決済を思い浮かべてみてください。あるは、ネットバンキングを思い浮かべてください。

 

私たちは今日の世の中で、多くの場合、実際に紙幣や硬貨に触れることなくキャッシュを表す数字だけが移動してバンキングが行なわれていることに気づくと思います。

 

以上の話をおぼえておいてください。

このメルマガの本論である「空気をおカネに変える法」と以上の内容が関係しているのです。

 

次週に続きます。

  
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