空気をお金に変える法 no7

About “Derivatives

 

“デリバティブズ”は概念によって成り立っている空間におけるしくみです。そして、“マネー”が絡んでいるので「金融のしくみ」ということができます。“金融”という言葉は学問の世界では難しく定義されていますが、ごく簡単に、“マネー”(おカネ)が絡むあらゆることとして広く捉えるといいでしょう。日本語の“金融”というものは「おカネ(金)を融通する」という意味からきていると思われます。私は「おカネが流れること」やそのしくみと解釈しています。

 

“デリバティブズ”は現代の金融社会において比較的最近使われるようになった言葉ですが、その概念はずっと以前からあったと思われます。そして今思うに、“デリバティブズ”は金融のしくみの一部ではなく、“デリバティブズ”そのものが金融のしくみや制度そのものではないかといえるのです。なぜなら、金融制度やその社会は“バーチャルリアリティ”(「仮想的現実」=「仮想空間」=「情報空間」)を代表しているからです。

 

 

 

 

 

インターネットバンキングが仮想空間のバンキングの身近な例としてあげられますが、インターネットが世に登場するはるか以前からそもそもバンキングは仮想的現実において支配的に存在する金融のしくみだったといえます。それがインターネットの発達によって露見されたと考えることができます。

 

“オプション”はデリバティブズを代表するしくみの一部であり、そのようなしくみの名称だと考えます。高度な数学的な理論はひとまず忘れましょう。オプションの実践は「数、記号、及び数の符号等を用いて新たに“数”(“マネー”)を生み出す作業」であると述べました。このことを最も強調したいと思います。このような“作業”を楽しんでほしいのです。“マーケット”と呼ばれる空間に存在する数字をピックアップし、組合せて新たな“数”(“マネー”)を作り管理するプロセスです。

  
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